Perplexity Patentsで「生成AI vs 人間」の問題を解いてみた

株式会社イーパテントが知財情報フェアで主催した「生成AI vs 人間」という企画で第1回の出題を担当しました。

先日、Perplexity Patentsで特許情報が検索可能になったので、「生成AI vs 人間」で私が担当した第1回の問題を解いてみました。

問題文はそのまま貼って、出力の形式だけを限定しました(私の出題では、日本の登録特許だけを正解にしたので、日本の登録特許を出力するように指示しました)。

Perplexity Patentsに入力したプロンプトは以下の通りです。

甲社の開発部門では、厚底ランニングシューズの人気を受け、日本国内での販売を目標に独自開発を進めていた。今般、厚底ランニングシューズに特有の「ミッドソールに配置されたプレートが、つま先からかかとに至る長手方向に湾曲する」という技術について、先行技術調査(特許調査)を行うこととなった。

採点対象となる技術要件

(注)調査結果は日本の登録特許だけを出力してください。

•ランニングシューズであること
•ミッドソールにプレートが配置されていること(ミッドソールの内部又は外面に配置)
•プレート材料は不問
•プレートの少なくとも一部が長手方向に湾曲していること
•ミッドソールの厚さは限定しない(“厚底”でなくても可)
[(URL)
MAGIC SPEED 4](https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/magicspeed?msockid=353f9dedf6d66faa3067883af7616e4f)|https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/magicspeed?msockid=353f9dedf6d66faa3067883af7616e4f

結果は正解1件でした。知財情報フェアでも、生成AIと人間ともに正解が1件でしたので互角という結果でした。

結果を見るとミズノの案件が多数を占めていたのですが、人間側で参加した野崎さんと母集団が似ていると感じました。ミズノはミズノウェーブという技術を持っていて、それが多数引っかかったと思われます。

出題者としては、厚底シューズに使われるカーボンファイバープレートを意図していたので、関連の出願を多数行っているナイキが母集団に含まれていないとズレが大きいと思います。

Perplexity Patentsの結果には、ナイキの特許が1件も出力されていなかったので、出題者の意図とは違っている印象でした。